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シャドーイング?オーバーラッピング?なんぞや?

シャドーイング?オーバーラッピング?て方、ご安心を。

はい、今日もみなさん暑いですね。お出かけの際には熱中症にくれぐれも気をつけてください。今回は、シャドーイングとオーバーラッピングの違い、どうやるのか、効果的な順番などについてお話ししたいと思います。

 

1. まずはシャドーイングとオーバーラッピングの違いから
シャドーイングとは

例:音声👉1 2 3 4 5

  自分👉 1 2 3 4 5

※音声に対して、若干遅れて発話します。

 

スクリプトなどを見ずに行います。音声を再生し、聞こえてきた音を真似するように”追いかけて”声に出していく練習方法になります。なぜ行うのか?それは、リスニング力(とりわけ聞き取る力)を上げていくためにです。仕組みは、聞こえてきた英語を真似して声に出していくことで、英語を正しく聞き取る力が上がっていきます。また、音の繋がり(リンキング)やアクセントといった、ネイティヴのような話し方を身に付けたい人にもお勧めです。シャドーイングは、後述するオーバーラッピングとは違い何も見ないで行うため、正直かなり難しいです。英語学習を始めたばかりの人が挑戦しようとすると、全くできないと思います。ですので中級レベル以上の方(TOEICでいうリスニング350点以上)にお勧めします。中級レベル以上の方であれば、最初は難しいかもしれませんが、繰り返し行うことによって、徐々にシャドーイングができるようになってきます。

 

・オーバーラッピングとは

例:音声👉1 2 3 4 5

  自分👉1 2 3 4 5

※音声に合わせて、同じスピードで発話します。

 

聞こえてきた音声に合わせ、スクリプトを音読します。なぜ行うのか?それは、音声を真似することで発音やアクセント、音の繋がり(リンキング)をスピーカーに近づけていくことを目的としているからです。また、オーバーラップすることで、自分の英語を話す速さをスピーカーに近づける(速くする)ことも狙いであります。あれ、これシャドーイングとほとんど同じじゃない?と思ったかた、鋭いです。オーバーラッピングが初心者にも向いている理由はここにあります。シャドーイングスクリプト無しなのに対し、オーバーラッピングはスクリプトを見て音読をするやり方なので、”耳”だけに頼るのではなく”目”も頼ることができます。そのため、初級者(TOEICでいうリスニング200点台)の方でも行うことができるというわけです。

 

2. 音読も組み合わせよう

はい、音読が出てきましたね。これはみなさんよくご存知かと思います。学生の頃、国語や英語の時間に教科書を音読させられましたよね。実は音読は外国語を習得する際にも非常に効果的なのです。上に挙げたシャドーイングやオーバーラッピングが”音声を聴きながら”なのに対して、音読は”自分のペースで”行うことができます。そのため、英語を話すことに対して不慣れで、リスニング力もあまりない場合には、音声なしで音読を行うことをお勧めします。

 

3. 効率的に行うべき順番とは?

はい、上記に記載した3つの方法ですが、ぜひ以下のような手順で行っていただくことをお勧めします。

・初心者/中級者の場合

(発音練習と並行して)音読👉オーバーラッピング👉シャドーイングです。

つまり、負荷が少ないものから行って、少しずつ負荷をかけていきましょうということです。いきなりシャドーイングをしても全くシャドーできずにかなり非効率になってしまいます。

・上級者/中級者の場合

シャドーイング👉オーバーラッピング👉シャドーイング

または、

シャドーイング👉音読👉シャドーイングという順番で行いましょう。

そうです、1番最初に難しいシャドーイングを持ってくることで、敢えて負荷をかけるのです。シャドーイングを5回ほど行っても難しいようでしたら、音読あるいはオーバーラッピングを5〜10回ほど行い、しっかりと音声と同じ速さで発話できるように練習しましょう。そしたら最後にシャドーイングを5回ほど行い、100%のクオリティを求めましょう。ここで注意したいのが、ただ量をこなせばいいという訳ではなく、高い質があっての量ということをしっかりと頭に入れておいてください。また、シャドーイング用の教材というのは必要なく、TOEICや英検の勉強をされているのであれば、そのリスニング音源を使いましょう。シャドーイングは非常に難しく、飽きてしまうこともあるかもしれませんが、やればやった分だけ必ず結果が付いてきます。

 

それでは、今日も1日ごきげんよう